「お菓子工房オランダ」代表の伊與田と申します。
名古屋市瑞穂区で、70年続く老舗洋菓子店の3代目として祖父から続く店を受け継いでおります。
川崎のウィーン菓子工房リリエンベルグ 、浜松のカフェコンデトライ・リープリング で10年修行を積み、2010年に代表就任。
「想いを彩り笑顔を繋ぐ」を理念に、素材を活かすお菓子作りをベースにお客様の様々なシーンに寄り添い最高の時を演出できるお菓子屋を目指しております。
たぬきケーキ
たぬきケーキは、昭和中期に誕生したと言われているバタークリームのケーキです。
スポンジにバタークリームを絞って、クリームでコーティング。
目や鼻を作って仕上げるのですが、表情はお店や作り手によってさまざまです。
たぬきケーキができるまで
たぬき誕生までの工程をご紹介します。
1、生地を混ぜます
2、型に流します
3、焼きます
4、クリームを絞ります
5、チョコを付けます
6、目の部分を作ります
7、耳を付けます
8、しっぽを付けます
9、白目部分を付けます
10、目と鼻を付けます
11、たぬきケーキ完成
たぬきケーキが作られるようになったのは、昭和40年代からです。
当店では、たぬきケーキが生まれてからというもの、3つの味をお届けしてきました。
それぞれ愛称がついています。
チョコ:ぽん太
抹茶:西尾くん
苺:いちごちゃん
珈琲:モカちゃん
檸檬:れもんちゃん
とっても可愛らしい見た目で、当店でも大人気。
近年では、SNSで再び話題にもなっています。
ところが、時代の流れとともに、このたぬきケーキを作るお店も減ってきてしまっています。
作るお店が減ってきていることから、たぬきケーキは「洋菓子界の絶滅危惧種」とも呼ばれています。
たぬきケーキを作っているお店は、そう多くはありません。
古いお店が「たぬきケーキ」を守っています。
絶滅させないように頑張っていきたいので、どうぞたぬきたちをよろしくお願いいたします。